ひどいタイトル・・でも本当のことなんです。
悲しい結論ですが、こどもの乗り物酔いを完全に防ぐことはできません。
親御さんが「どうか吐かないで!」と祈れば祈るほど、おそらく吐きます。
そして、どれだけ事前の対策をバッチリとっても、吐くときは吐きます。
私がそうでしたから。
どうか、子供の乗り物酔いをどうにかしようと思わないであげてください。
そして、吐くことを受け入れてあげてください。
乗り物酔いで気分が悪くなって吐いてしまうことは、決して悪いことではありません。
逆にスッキリする場合も多く、私は自分で指を口に突っ込んで吐く練習をしたほどです。
だからといって、何も対策しないわけにはいきませんね。
最悪の場合、吐いてしまうことを念頭において、できる限りの対策をしましょう。
乗り物酔いはなぜ起きるのか?
私はお医者さんではないので、詳細な説明は避けますが。
もっと詳しく知りたい方は以下のサイトもご覧ください。
乗り物酔いの症状とメカニズムについて アネロンエスエス製薬 2023/05/25
乗り物酔いに苦労した子供時代
私が乗り物酔いをするようになったのは、小学生に入ったころ。
特に車に乗ること自体には恐怖心さえあり、車の匂いをかぐだけでも気持ちが悪くなりました。
もっともひどいときは、5分で着くスーパーに車で行ったときにも吐いてました。
もちろん学校のバス旅行は、先生と一緒に最前列の席。
それでも両親は色々なところに連れて行ってあげたいとの思いがあったのでしょう。
様々なところに旅行に行きました。
その気持ちはありがたかったけど、遠くに行きたくないな・・という気持ちもずっと持ち続けていました。
大人になったら乗り物酔いはかなり緩和されました
大学生になり、就職のためにやむなく免許をとりました。
それよりも事故を起こさないかどうかの緊張感で胃がやられました。
乗り物酔いが緩和されても車嫌いは治らなかった
大人になっても、車嫌いは治りませんでした。
免許はあれど実際にはほとんど運転せず、今もペーパードライバーです。
ただ乗り物酔い自体は、成長に伴ってずいぶんラクになりました。
何をしたわけではありません。
身体が刺激に鈍感になったのでしょうか、それとも刺激に慣れたのでしょうか。
乗り物酔いを防げるかもしれない5つの対策
前日は十分な睡眠をとる
乗り物に乗る前日は、しっかり寝ましょう。
とは言っても、別に10時間とか寝なくても大丈夫。
普段の睡眠時間から極端に外れなければOKです。
そうそう仕事明け、3時間睡眠後に慌てて新幹線に乗り、車内のトイレで吐いたのは私です。
乗り物に乗る前に乳製品・油の多い食事を控える
どの程度、避けたらよいかは個人差が大きいです。
要注意なのは、ドライブスルーでよく目にするソフトクリーム類。
とっても美味しそうで心引かれますが、乗り物酔いをする子供は避けた方がいいです。
高確率で吐きます。
あと、揚げ物類。
書いてて悲しくなってきますが、私が子供のころも泣く泣く食べるのを諦めていました。
それでもせっかく家族で旅行に来たんだし、少しくらい食べたい!という方は食べてみればいいです。
食べてもお子さんが大丈夫であれば、そのお子さんは大丈夫。
個人差が大きい問題なので、それぞれが試行錯誤するほかありません。
じゃあ何を食べたらいいのよ!
極端に油っぽい物でなければ、お子さんが食べたいものを少なめに食べさせるのがオススメです。
おにぎりとか、うどんとか。
よく噛んで、ゆっくり食べましょう。
せっかくの旅行だし、豪勢に普段は食べられないものをお腹いっぱい食べさせたい!
その気持ちはよく分かります。
それでは夕食をちょっと豪華にするのはいかがでしょう。
夕食を食べた後に乗り物に乗らないのであれば、そこでご馳走を食べるのがオススメです。
気分が悪いから何も食べたくない・・そんなお子さんもいるでしょう。
でも、完全に空腹の状態もそれはそれでキツイものです。
シュワシュワっとなるものだったり、苦手でなければ少しすっぱい味もオススメです。
ある程度のカロリーがとれて、気分転換にもなります。
こどもはのど飴が苦手な子も多いので、のど飴じゃないレモンあめが重宝します↓
乗り物に乗る30分前くらいに酔い止めを飲む
個人的に、小中学生以下のお子さんが飲める酔い止め薬は、高い効果は望めない気がします。
小さなお子さんに薬を飲ませることに抵抗のある方は、普通のあめ玉を「酔い止めのお守りだよ」と伝えて舐めてもらうだけでもいいんじゃないかと思います。
こういうお薬ね↓
ドラえもんのもあった↓
乗り物内:漫画本やスマホに夢中になるのはほどほどに
移動中の子供は正直言って暇です。
親の気持ちに立てば、せっかく旅行に連れて行ってあげるんだから移動中くらい静かにしてなさい!という感じでしょうが。
そんなこと、知ったこっちゃありません。
もし寝てしまえるのなら、寝るのが一番オススメです。
起きた頃には目的地に着きます。
でも、そうは言っても寝られない。
暇だからスマホや漫画でも、はブッブー!
揺れる乗り物内で、漫画やスマホに夢中になると、高確率で酔います。
列車内で使うならスマホよりiPad的な画面が大きいものがオススメです。
目線は上に↑↑、新幹線ならテーブルに置いて使いましょう。
車なら、車内で見られるテレビの方がまだマシだと思います。
頭が上に向くことで、スマホや漫画本よりは酔いにくいです。
移動中:親は定期的に声掛けを!でも心配しすぎは逆効果!!
さあいざ移動中、親は30分おきくらいには子供に声をかけ、目をかけ見守ってあげてください。
この際、乗り物酔いに関する声掛けでなくて構いません。
特に乗り物酔いしやすい子供が待ち望んでいる言葉は、あと何分で休憩できるのか?という内容です。
途中の休憩場所だけを頼りに、子供は頑張って乗り物に乗っている、と言っても過言ではありません。
乗り物酔いしやすいお子さんと出かける際は、余裕をもったスケジュールを組みましょう。
少なくとも1時間に1回休憩がほしいです!
※言いがちだけど、あまりオススメしない言葉
お子さんを心配する気持ち、とてもよく分かります。
ですが、これらの質問に対して、子供が答えられる言葉は「まだ大丈夫、ありがとう」くらいのものです。
酔ったら迷惑をかけてしまう、休憩をたくさんとると時間がかかってしまう・・
子供なりに、周りに迷惑をかけまいと一生懸命なのです。
そんなときは声をかけるのも大切ですが、そっとビニール袋を持たせてあげるのが親にできる精一杯の気遣いです。
そして、万が一吐いてしまったとしても、決して怒らないであげてください。
吐いてしまえばラクになることも多いです。
逆にうまく吐けずに、いつまでも気持ち悪いこともあります。
そんなときはコップ一杯くらいの冷たい水をゆっくり飲みましょう。
冷たいのどごしで気分がスッキリしたり、吐けなかったものが吐ける場合もあります。
遠出を控える覚悟も必要
今回紹介した対策以外にも、乗り物酔いに効くかも?と言われているものはあります。
- 梅干しを食べる
- ガムを噛む、など
ただし、どれだけ万全と思える対策をとったとしても、ダメなときはダメなんです。
まずはそれを受け入れましょう。
私はもはや、車内の匂いや、締め切られた雰囲気さえ苦手です・・。
それでも子供時代よりは、何倍もマシになりました。
だから子供のうちに克服しなきゃ!なんて焦らないで。
近場だからこそ楽しめる遊びもたくさんあるはずです。
お家が好きな子なら、連休もお家で過ごしたっていいじゃないですか。
ずっと家の中はどうかと思うなら、近所を散歩して、スーパーで好きなものを買って帰ればそれでいいじゃないですか。
遠出しないから、旅行に行けないから可哀想なんてことはありません。
どうかお子さんと親御さんがリラックスして過ごせる時間が増えますように。