さんすうだいすきレビュー【計算ドリルに取り組む前に】

この記事を読むと分かること。

  • 計算ドリルに取り組む前に身につけたい、算数を学ぶ動機付け
  • 算数絵本『さんすうだいすき』を実際に読んだレビュー。

子供の教育に興味のある方なら、『さんすうだいすき』聞いたことがある親御さんも多いはず。
ただ新品・全巻セットで購入すると3万円弱・・決して安い買い物ではありません。

ならば購入前に中身を確認しよう!と思って、近所の本屋に行っても、置いてないんですよね。

そんな、かつての私と同じお悩みを持つあなたに向けて、実際に「さんすうだいすき」の一部を購入してレビューを書きました。

えっ?一部だけ??全巻買ってないの?、という声が聞こえてきそう・・。
でも全巻購入しなかったのもわけがあります。

全巻セットに大きなお金を投資する前に!
私のレビュー、さくっと読んでやってください。

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さんすうだいすき
さんすうだいすき 第1巻 どちらがおおきい?

さんすうだいすき 計算ドリルに取り組む前に

子どもが小学校に入って困らないように、幼児向けの計算ドリルでも始めようかしら?とお考えの親御さん。

ちょっと待ったー!

反復練習で、計算力が身に付くドリルは素晴らしい教材です。

だけど!本格的に計算を始める前に、やっておきたいことがあります。
それは算数を学ぶための動機付けです。

「かずってなあに?」「足し算って何でやらなきゃいけないの?」

かつて小学生だった私をはじめ、多くの子どもは、算数を学ぶべき理由を知らされないまま、算数の勉強に入っていく、これが問題なのです。

さんすうだいすき 算数を学ぶ動機づけ・モチベーション

理由なんて二の次だから、とにかく勉強を始めろって?

最初はいいですよ、1+2=とか、九九の暗記くらいまでなら、それでも頑張れます。
でも分数が出てきたり、文章問題が複雑になってきたり、割合!なんて言葉が出てきた日には、もうお手上げです!

つまづいたとき、算数を勉強する意義、楽しさを少しでも知っていれば、それが心の支えになるかもしれません。

ですが、それを知らなかった私にとって、算数の教科書なんて、暗号が並んでいる超絶つまらない本以外の何物でもありませんでした。

本当は算数って楽しいものなのに。

私のような算数嫌いの子どもをこれ以上増やさないために。
また算数嫌いなお子さんに悩んでいる親御さんのために、ご紹介したい絵本があります。

さんすうだいすき レビュー

こちらが、その絵本。
大人になった私に、算数の楽しさをちょっぴり教えてくれた、遠山啓(ひらく)さんの「さんすうだいすき」です。

算数の基礎部分、そもそも「かずってなんだ?」という疑問から、やさしく解説してくれます。

なんなら1巻と2巻には数字すら出てきません。

この本の著者、遠山啓(ひらく)さんは、さんすうだいすき以外にも、多くの数学に関する本を書かれています。

その1つ「はじめてであう数学の絵本」の最後に、数学教育に関するご自身の考え方をまとめています。

私が好きな1節をご紹介します。

なかにはむずかしいものや、見方によっては2つの解が出てくるばあいもあるでしょうが、子どもがわからないときはいっしょに困ってやってください。

たくさんのヒントを与えて解答に導いたときは、1つの知識を与えたにすぎませんが、子ども同士の討論のなかから自力で解を得たときは、たとえそれがまちがっていたとしても、考え方の手順や発見の喜びを教えたことになるのです。

はじめてであう数学の絵本 遠山啓 より引用

算数の授業で間違えてもいい、と言われると安心できるのは私だけでしょうか。

もちろん学校のテストで点をとるためには、正答を導く必要があります。
けれど、誤りに対して周囲がもっと寛容だったら、もう少し算数が好きになれたと思うのです。

本当の数学は、発見の喜びをいたるところにちりばめながら、歴史はじまって以来、いまも創りつづけられつつある思考の大建築です。

ある部分は大改造を行い、あるところはいきづまり、あるところは目下建築中といったぐあいです。

その建造物のレンガを1つだけのせるために、一生を賭ける数学者もいます。

もしそうだとしたら、この建造物が美しくなかろうはずはありません。

何とかして子どもたちにその建築物をみる力をもたせてやりたい、と思うのです。

はじめてであう数学の絵本 遠山啓 より引用

さんすうだいすき 各巻の内容


※画像は公式サイトよりお借りしています。

「さんすうだいすき」は全10巻、もちろん1冊ずつでも購入することができます。

ここでは各巻のおおまかな内容をご紹介します。

1巻:いくつかあるものの中でどちらが大きい?どれが一番長い?という比較から始まります。

2巻:なかまはずれを探せという課題が出てきます。

3巻:ようやく足し算と引き算が登場します。
+や-の記号も、絵とお話をからめて覚えることで、すんなりと頭に入ってくるように工夫されています。

4・5巻:表(ひょう)に親しみます。横の列、縦の列・・これがひいてはx軸、y軸という考え方につながるのでしょう。
最初は子どもたちに抵抗をかけにくい絵柄の表からはじまり、5巻が終わるころには数字のヒントを使った少々面倒な暗号が解けるようになります。

以上です。

「えっ、以上?全部で10巻あるんじゃないの?」

補足しておくと、6巻からは2桁の計算が始まります。
ですが、このあたりまでくれば、学校の教科書で同様のことを学ぶことができます。

「さんすうだいすき」の大きな魅力は、本格的に計算が始まる前の超初期段階で、算数に対する苦手意識を作らないことにあります。

そのため、前半の1~5巻で算数に興味を持つことができれば、その後は学校の教科書へスムーズに移ることができると考えます。
これが、私が全巻そろえなかった理由です。

『さんすうだいすき』は、大人の目から見ると、進みがゆっくりで、じれったい!と感じるかもしれません。
ですが1つ1つのステップを着実に踏むことで、後々の引っ掛かりをなくすことができます。

簡単そうに見える問題こそ時間をかけて、基礎固めを大切にしましょう。

さんすうだいすき セット買いはオススメしません!

ネット購入の際、セット売りを勧める業者が多いですが、個人的には1冊ずつ順に買っていくことをオススメします。

親がよかれと思っても、子どもが気に入らないというのはよくあることです。
その場合、この絵本は大きすぎ、重すぎ、高すぎです(笑)

急いで読み進めればよい、というものでもありませんので、お子様の成長に合わせて1冊ずつ買い進めるのがよいかと思います。

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